治療の特色
院長は中医学的治療+現代鍼灸を、副院長は患者さん一人一人に合わせた治療(刺す鍼、刺さない鍼など)を行います。
※中医学的治療とは?
患者様の一番辛い症状に対して東洋医学的な診察を行い、今現在のお体の状態を把握(証を立てると言います)します。その状態(証)に合わせたツボに鍼を施し、全身のバランスを整え、症状を緩和していく治療です。
※現代鍼灸とは?
解剖学や生理学など、西洋医学的な考え方を元にした治療です。「盤龍刺(ばんりゅうし)」という刺法で、東洋医学的には背骨の上、つまり背中の真ん中を通る経絡の流れを良くする作用があります。西洋医学的には脊柱起立筋という体を支えたり、動かしたりする筋肉を緩め、それによって背骨の動きを改善する効果があります。背骨の動きが改善すると、息を吸った際、胸が広がりやすくなるので呼吸が楽にできるようになります。さらに筋肉の緊張が緩みますので、頸・肩・背中・腰の痛みを和らげます。また、背骨の近くを自律神経が走行しているため、自律神経を調整する作用もあると言われております。実際、数多くの患者様にこの刺法を行っておりますが、見た目より刺激も少なく、とても体が軽くなると好評をいただいております。腰痛や背中の張り、頸の痛みでお悩みの方にはもちろん、普段から呼吸が浅い方や日常生活が緊張の連続でなかなか体が休まらない方など、様々な症状に対応できます。
※刺さない鍼とは?
鍉鍼(ていしん)という先が尖ってなく、刺さらない鍼をツボに当てたり、皮膚を擦ったりする治療法です。刺激が少ないので、鍼に恐怖感を抱いている方や、刺激に弱い方、お子さんの治療によく使います。
・筋膜へのアプローチ
最近、筋膜(ファッシア)の概念が取り上げられ注目されております。目に見えない経絡も、筋膜と関係があるのではないか?という考えが書かれた本も出版されました。
そこで、筋膜に直接アプローチできる「MORACT」という医療器具を導入しました。この「MORACT」と鍼灸を組み合わせることにより、現代医学的にも東洋医学的にも治療効果のアップが見込まれると考えております。
・囲刺を応用した美容鍼
中医学の刺法の中に「囲刺」という方法があります。(右の写真)これは効かせたい部分を鍼で囲む刺し方で、アザのできた部分や、円形脱毛症の部分などいろいろな場所に利用できる刺し方です。
この刺し方が美容鍼にも使えるのではと考え(左の写真)、全身治療と組み合わせて行っております。
もちろん、通常の美容鍼や美容灸も行っておりますのでお気軽にご相談ください。